定年一歩手前の会社の人に、かんたんな確認とお願いをした。ぜんぜん無理難題とかじゃないのに半ギレだった。言い方の語尾がキツかった。その人は最近、物腰やわらかな人だなと惹かれつつあったのに。今日のそのたった1分少しの電話やりとりで、僕の中で音をたてて崩れ落ちた。なんてもったいないことをするのだろう。僕のなかに芽生えたのは、彼とは真逆の「なんで？」という疑問の感情だった。いろいろ考えたところで、彼の心の中を直接覗きでもしない限りは、永久にわからないことだ。結局ぼくの中で彼はおそらく更年期障害とかなのだと認めることにした。こちらとしては無理矢理にでも納得させないと心がモヤモヤしたままなので。まぁ、どのみち彼への信頼は落ちたのだった。全人類共通の真理！怒って万事うまくいくことはないのだ。
