書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

卵焼きを三等分する日、僕はもう少しだけ大人になる。

 

微力ながら、余裕のある朝は卵焼きを作るようにしている。家にいる奥さん用と、僕の弁当用だ。今は2人分しか作ってない。赤ちゃんはまだ小さいからだ。しかし、いずれもう少し年月が経つと、僕は3人分作ることになるだろう。今よりもっと、顔は色黒で凛々しい表情になっているにちがいない。たまごやきの黄色は、幸運を呼ぶ黄色。それは食卓だけでなく、内面までも輝かせてくれるにちがいない。