書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

出勤時無呼吸症候群

 

通勤バス内でギガを消費してまで子犬動画に興じる中年おじさんに同情します。僕は、職場に行くのがいやでいやで現実逃避しがちという訳ではありません。しかし、窓に映る風景をじっと見るくらいの低刺激では、うっかり仕事頭モードになります。無呼吸というのは、文字通り無呼吸というわけではなく、ただ職場に近づくことに対する、体の自然な防御反応だと思うのです。スーツを着ている人は余計に体もこわばることでしょう。何かの本で読みましたが、出勤中はノーネクタイにするだけでも、体への締付け負担が抑えられ、自律神経にいい影響を及ぼすとのこと。出勤時無呼吸症候群とは、サラリーマンズへの「オマイラ、なに朝からしょぼくれた顔してんだ? 今日の日本を背負っているのはオマイラだろう」という気持ちを奮い起こす一見ネガチブな皮をかぶった、中身応援歌でもある。とにかく呼吸をし、酸素を体にさえ行き渡らせておけばなんとかなる。朝からスマホへ現実逃避している人が、仕事でいい結果を残すとも思われない。それなら窓の風景をただ呆然と眺めておくほうがマシだ。