書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

会社に営業時間はいらない

 

 最近は閑散期ということもあり、仕事が手持ち無沙汰である。少し前にGIVE ME JOBというタイトルの記事を投稿したが、正直もはやそんな冗談を言っている場合でもなくなってきた。本気で仕事がないのである。

 誤解のないように言っておくと、会社の業績が悪く、いわゆる全体的にヒマであるという訳ではないことを無駄なプライドとともに付け加えておく。いずれにせよ、こんな戯言を書きつけるような私だから本当に暇なのである。周囲に私が暇であることがバレないか心配である。だって余計な仕事を振られてしまうかも知れないし、周りの士気を下げてしまうことにもつながる。

 でも私はやることはやっている。私宛に届いた封書は即刻開封し、回答期限のある内容であればすぐさま上席に確認し、仕事をためない理想ムーブを日々行っているのだ。(おかげで上司からの評価もウナギ昇り!?であると信じたい) そして、これほどまでに超人である私がついに辿りついた境地が本記事名にもある「会社に時間はいらないのでは?」というスタンスである。やることやったら即早退でナニがいけないのだろうか。心配なのは、客からの自分宛ての問い合わせくらいであろう。そんなもの、「本日、担当者は帰りました」と一言しておけば十分だ。電話はどこでもドアではないのだ、タケコプターくらいのものなのである。

 

 どの会社にも必ずある営業時間という制度。いったい誰が考えたのだろう。営業時間内では、絶対に仕事してない時間のほうが長いと思うのだ。ただし、延々と流れ作業に従事している工場労働者の方々は例外として、その手を1秒たりとも止めていけないことくらいは分かる。

 そもそもお菓子とか牛乳とかのパッケージに記載されている、「お客様電話相談窓口」の文字にゾッとする。駄菓子メーカーの朝9時〜夜8時までの年中無休のフリーダイヤル。いったい誰が求めているのだろう。お客様である神様を支え続ける、労働者、ただの人間。

 そして、私の怒りの矛先はついに日本の暦へ飛び火する。こんな働き盛りの国で勤労感謝の日が年に1回しかないのもちゃんちゃらおかしい。だからさ、せめて、まだ人の心をもった神様たちは「ありがとう」くらい言ってあげよう。たまにでいいから。みんな汗水垂らしてふんばってる。神様と人間が共存した世界では、そうしてバランスを取らなければ、いずれ社会は成り立たなくなると思うのだ。