書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

上司が定年退職をした日に思うこと

 

本日11月末日をもって、直属の上司がめでたく定年退職を迎えた。勤続35年とのこと。私には到底想像もつかないような長きに渡り社会に貢献されてきたことは尊敬に値するし、周囲への希望にもなる。明日から私のとなりには後任の新しい上司が座る。だがやはり、前の上司が元いた席にもう戻ってくることはないという事実は単純に寂しいなと思う。その上司は言葉よりも背中で語るタイプだった。まだ職員としてこれからも同社に勤務され続ける。私は今後その上司と顔をあわせたら、○○課長とつい呼んでしまうだろう。私にとっては短い間だったが、同じ時間を生き、膝を突きあわせられたことは私の人生における財産だ。日々の業務の中でときどき思い起こすだろう。退職祝いの囲み会の中、職員一同から花束を受け取った課長は、私たちのことを「誇り」と言ってくれた。すばらしい社会人人生だったと言ってくれた。私もあなたのような方が上司で誇りに思う。面と向かってだと歯切れ悪くなるけれど、心の中ははっきりとした言葉でこう告げている。今まで大変お世話になりました。そして、お疲れ様でした。社会人人生をまっとうした人の顔つきは勇ましく、そして輝いてみえた。