妻に対し、赤ん坊に対し、すごいとしか言いようがなかった。
助産師さんから教えてもらって、妻が涙を流しながら耐えていたことを知った。
こわかったよね、おつかれさま。
横顔もかっこよくって、担架で運ばれてきた妻の顔は少し白んでいた。やりきってくれた。いのちがけで産んでくれた。
そして、皺だらけで、元気すぎる赤ちゃん。
赤ちゃんの大きすぎる泣き声は、母親への感謝の量だと思う。
必死に生ませようとする母親と、必死に生まれようとする命のせめぎ合いを見た気がした。
ふたりとも改めておつかれさま。
気は早いが、はやく3人で、盃を交わしながら今日のことを盛大に話したいな。