玉置浩二の名曲「田園」のサビだ。さっきたまたまランニング中に流れた曲だった。久々に聴いたということもあるだろうが、背中に電撃が走った。
あまりにもはっきりとした口調で、誰にも聞き取れるように、彼は間違いなく言っていた。
「生きているんだ、それでいいんだ」
生きる、この言葉に人間のすべてが込められている。死んでない状態を維持し続けること、これだけでも相当に大変なことを我々人間は毎日成し遂げているのだ。
お金を稼ぎたい
有名になりたい
人間関係をうまくゆかせたい
すべては生きることにプラスした、生きる以上のことだ。生きているのは当たり前? そんなことはない、その「生」を当たり前だと乱暴にひとくくりにしてはいけない。
とはいえ、生きること以外にもっと欲しがるのが人間だ。
そして、生きるために必要なことを継続した結果が今日である。とにかく私はきょう最高の気分だ。ふかぶかと深呼吸をする。
また、田園、きこ。