書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

とりあえずやってみよう

 

じぶんとのたたかいは朝起きた瞬間から始まっている。正確にいうと、朝目を開けた瞬間からである。自我が戻り、最初にいきなり迫られる選択が「開眼するか、否か」なのである。ほんとうに一瞬で済む出来事ではあるが、いかんせん、自分の体を操縦しているのは自分自身である。その操縦主のいかようにも事を運ぶことができる。開眼するかどうかは、誰にでもできる些細な事に違いないが、掘り下げるとそうでもないコトが分かる。コトはもっと重大なのである。もう少し眠っていたいのか? 一刻も早く夢から覚めて、一刻も早く一日をスタートさせたいのか? 29,200分の1の人生をスタートさせるのかという問題である。人生80年を日数に換算したものが ”29200” という数字である。その限られた時間の中で「朝目覚める」という行為一つとっても、いかに重要な選択を迫られているのが我々人間なのかを容易に想像できるであろう。と、長々と以上のことを毎朝起きるたびに考えられる訳もない。だから、最終的にシンプルに考えたほうがストンと腑に落ちる。そして、理解が伴えばあとは手足を動かせばいいだけである。とりあえずやってみる。あえて考えることを放棄してみるのだ。人間らしく、ときに非人間らしく。難しく考えないほうが初動は早い。何より人生はあなたが思っているよりも短い。悩んでいるうちに終えるより、壁にぶち当たりながら終えるほうが、人生だろう。