書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

志村けんさん、ご冥福をお祈りいたします。

 

 

お昼の鐘が鳴り、腹を空かせながら、いつもの定食屋へ足をはこぶ。何やらとなりのサラリーマンが騒いでいた。次の瞬間、テレビから流れる音声をこの耳でハッキリと聞き取った。

 

「志村けんさんが昨夜、亡くなりました。」

 

一瞬時間が静止したようだった。

 

えっ?

 

理解するのにいくらか時間を要した。時間が経過する代わりに、今までの志村けんにまつわる思い出がぐるんぐるんと頭の中を駆け巡った。それはそれはとても楽しい思い出だった。ふと目の前の現実にふり戻されるとき、必死にその楽しい思い出たちを繋ぎ止めようとした。

 

親とお茶の間でTVを見ていて気まずくなるときも、最後は必ず笑いで締めてくれた。

 

なぜか大学時代にドリフにハマり、お笑いの原点を知った。志村けんの凄さも改めて知ったのだった。

 

 

ドリフの志村けんも、バカ殿の志村けんも、役者の志村けんもそこには必ず笑いがあった。

生ける笑いの神様。

 

 

訃報が流れた直後の一般人のインタビューが物語っていた。みんなが涙をこらえていた。大げさではなく、本当に日本列島が悲しみにつつまれていた。

 

生きているときは、たくさんの笑顔をかっさらっておいて、亡くなったら、たくさんの涙をさそうなんてズルい。

 

ほんと、あんたカッコいいよ。