書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

全行動の開始と終了を意識せよ

 

すべての行動には終わりと始まりがある。当然のことと思われるだろうか。しかし現代人はその境界が曖昧になりがちだ。次から次へと情報が通知バーを介し湯水の如くリアルタイムで目に届く。行動の中断中断でどんどんどんどん寄り道させられる。だがそれはネット社会に限定されたことでもない。ビジネス社会においても頻繁に起こる。つい先程まで事務作業に集中していたかと思えば、一本のクレーム電話がきっかけで、その後一日の業務内容が激変することなどザラにある。目まぐるしく刻一刻と進む先進社会の中で、行動の始まりと終わりを意識するのは大変なことと思う。しかしそうかといって、無自覚のままただ身を任せるのではそれこそ何かよく分からないものに振り回されただけで終わったな、と虚無感しか残らない。延々だらーっと目の前にあることを無作為に続けているロボットである。いやロボットより作業非効率だから、ロボットにすら劣っている状態かもしれぬ。人間の心によく分からないまま忙殺されたという感覚だけが残る。だからせめて定型業務等は、これから作業を開始するという意識と、これで完了したという明確な意識をもちたい。忙殺感でなく完了感を一々もつ。リアルでも非リアルにおいても今いちばん意識したい生き方かもしれない。