書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

3年やってきたスマホゲームを初期化してしまった

 

夕方定刻あがり。今日からスマホゲームの夏イベントが開催される…! 気が急り、少しのジメジメも相まって私はどうかしていた。職場の階段を降りるときからゲームにログインしアプデしようとしていた。だが更新がうまくいかない。3度も4度も同じことを繰り返しているうちに観念した。私はこんなことをしている場合ではない。早くログインしなければ、一刻も早く夏イベントを楽しめないではないか。そこで次の新たなる一手を打ち出した。それは、アプリをアンインストールするという秘策であった。思えばここからが悪夢の始まりであった。新たな一手を編み出した私は満足気にアプリを再開しようとしていた。ほほ反射的に画面上の光るマークをタップした。しかしそれが、規約に同意しゲームをはじめる という文字列であることにすぐに気づけなかった。ロードが今までより圧倒的に長い。おかしい、新イベントのデータを取り込むだけなのに。そしてお馴染みのゲーム画面が開く。やった、声に出そうになった瞬間、それはすぐに顔が青ざめ、重たい鉛が胸に沈むような感覚に変った。それは見慣れたいつものログイン画面ではなく、あまりにも殺風景な画面であった。そして、左上にはこう書いてあった。「プレイヤーレベル1」