今、ラジオ新時代と言われているらしい。今朝のNHKラジオに出演していた日経トレンディ編集員の話から。
これまでラジオは、災害時などの主に緊急時に一時的な利用増加はあったものの、そこからの定着率は低いと常々言われてきた。ところが、今回のウィズコロナ期についていえば着実に定着していっているらしい。たとえばRadiko利用者数は3月からぐんぐん増え続け1000万人を突破したとのこと。20代の若い人の利用も増えているそうだ。
伊集院光は語る。テレビが好きな人は全体の20%、ラジオが好きな人は1%程だが、その1%のユーザーの質がかなり高いという。ラジオを好きな1%は、ラジオに対して全幅の信頼をしている人が多くいるはずだと。テレビ好きな人は、なにがなんでもテレビでなければいけないという訳ではないだろう。
本当に好きな人であふれてる1%と、
強いていうならテレビを観るという20%
そう言われれば、なんとなくイメージできると思う。ラジオは、音声だけで色々な世界へ飛べるのが魅力で、映像は100%正解の逃げようのない答えを押し付けてくるが、音声はそうではない。話し方の様子から、話者の表情や性格まで伝わってくる。だから一目、いや、一聴き特定のDJが気になってしまうと、もうその人無しではありえない生活になってしまうのだ。お近づきになりたい人以上、友達未満という関係性だ。
ラジオは100%じゃないところがいい。100%じゃない分、想像力を掻き立てられるからだ。結果的に120%にも130%にも化ける可能性を秘めている。
私は小学生くらいの頃から、親の車内でよくラジオが流れていたのを覚えている。だから、今でも抵抗なく聴けるし好きなのだと思う。
でも今は、世の中が在宅中心になってきて、数ある娯楽のうちの一つがラジオという答えなのかもしれない。だがラジオ好きからすれば、きっかけなんてものは何でもいい。ラジオを聴いてくれる人が増えるのなら。
いつの日か、昨日見たテレビ番組みたいに、昨日聴いたラジオ番組についてラジオ仲間と語りあいたいものである。