書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

NHKラジオ深夜便を聴きながら書く

 

リモート時代はTVがつまらない。いつも面白くない芸人がもっとつまらなくなる。好感を抱いていたアイドルの部屋の汚さが露呈したり、家にいるような雰囲気でリラックスしているので、思わぬ失言を招いたり。


だけどラジオはちがう。音声さえあればいいから、リモートであろうが対談であろうが気にならない。音質もどちらであっても大差ない。視覚に訴えかけるメディアと、聴覚に訴えかけるメディアの差である。大雑把に輪郭を捉えるような、大雑把な人間の耳が好きだ。聞き流すことはできるが、一度視界に入ってしまったものは記憶から消すしか方法がない。不可逆的でバカ正直な器官と、おおらかな器官との差でもある。


タイトル通り今は、ラジオ深夜便を聴いている。オネェタレントみたいな人がずっと喋ってると思ったら、ふつうの女性の方だった。聞き間違いに自分で笑う。こういう勘違いも耳ならではの醍醐味、愛すべき点である。


耳によるゆったりとしたインプット、指による打込みのアウトプット。入力には入力の、出力には出力のリズムがある。ラジオ聴取はリズムを整えるのにも有効な法である。ラジオに耳を奪われた。程よく何かに支配されているほうが、制限がかかり案外脳には良いのかもしれない。