憎い。私は憎い。ビールのことだ。だってあいつらは金曜は無論、平日だって平気で誘惑してくるではないか。ビールってスーパーで品切れしてるのほとんど見たことがない。飲み屋なら余計に。生中を注文して、すいやせん品切れで…という事態にまず遭遇したことがない。価格の一部に税金が乗せられているから品切が無いのか。流通網がしっかりしているのか。それとも、日本のビールメーカーが素晴らしすぎるのか。いや、それは認めているところなのだが。
それにスーパーのビールの定位置も憎い。うちの近所の店では、お肉コーナーの真横にあるのだ。そんなもの、見たくなくても、視界に入ってしまうに決まっている。なにせまだまだ若い(と思っている)ので、肉なんてほぼ毎日食べていたいのだ。そんな若輩者の胃袋につけこむとは良い度胸だ、店長。
かくいう私も、昨日飲んでしまった。いやそれは、炭酸でも抑えきれない程のビール欲だったので仕方ない。ここから本題なのだが、みなさん、ビールを飲みたいけど今は飲んではいけないというシチュエーション、結構ないですか。健康診断が控えているとか、すぐ眠ってしまい時間を浪費するとか、誰かにイタ電をしてしまうから止めたいとか。酒に飲まれる苦い経験は、程度は違えど誰にでもあるのではなかろうか。
そんな黄金の液体への数多ある不満が蓄積し爆発したとき、私はいつものスーパーでいつもとは違う選択をした。それが、ビールの代わりに炭酸飲料を買うことだった。皆さんご存知だと思うが私は炭酸においては圧倒的にジンジャーエールに目がない。
中でもカルディの84円の瓶入りのジンジャーエールは本当に美味しい。店頭では冷蔵庫に入れられておらず、購入時は冷えていないが、是非実飲されるときは自宅の冷蔵庫で冷やしてから飲むことをオススメする。格段にジンジャー感と炭酸感が増すからである。ただ唯一の難点は、ここのジンジャーエールを一度飲んでしまうともう他のジンジャーエールには手を出せなくなるという点だ。以上で、カルディのジンジャーエールについてのご説明を終了する。
ぜひ、みなさんもカルディに足を運ばれる際はチェックしてみてほしい。
何が言いたいかと言うと、カルディのジンジャーは最高。
それと、ビールを買おうか迷ったら思い切って炭酸を買ってみることだ。まず私がこの考えに至るまでに、ビールについて改めて考えてみた経緯をこれから発表する。ビールの魅力的な点はどこだ?何が俺たちをそこまで虜にさせるのか?と。
私の分析結果はこうだ。ビールのもつ優位点はたかが、次のたった3点に過ぎない。
炭酸であること。
苦味があること。
冷えていること。
いかがだろう。このどれか一つでも失われれば、もはやなんの魅力も持たないただの高額な液状のものに過ぎないではないか。
たとえば、一つ奪うだけでこんなにも無力となり果てる。
しゅわしゅわでただ冷たいだけの液体
苦くてただ冷たいだけの液体
一番最悪で救いようのないのが、
しゅわしゅわでただ苦いだけの常温の液体 である。
もはや、今後の未来においても人類の舌に合うことは無いだろうと今からでも容易に想像と断言ができるほどの、悪魔のドリンクたることは明白である。
この事実に私は、なんだビールってこの程度の飲料だったのかと改めて胸をなで下ろした。この程度のものに馬鹿みたいにあそこまで魅了され続けていたのかと。学生時代から。長い決着だった。
炭酸であること。
苦味があること。
冷えていること。
以上3点の内どれか一つでもあきらめられるのなら、もうビールで満たされる必要はないのだ。
そこでたどり着いた答えが、10分前から私が連呼しているジンジャエールなのである。もうさ、好きすぎてもうさ、ジンジャーの伸ばし棒のところとっちゃったよ。この際ジンジャエールに改名させちゃったよ
ジンジャエール太閤の三つの優位点
炭酸であること。
甘みがあること。
冷えていること。
安いこと。
ジンジャーの鼻から抜ける感じが最高なところ。
あっ、五つになってしまっつ。どうだろう、完全にビールの完全上位互換といえないだろうか。あ、完全が二っつ。
ビールを買いたいとき、炭酸を買え。
あなたのお気に入りの炭酸飲料が見つかったとき、それはあなたの【ビールとの決別】を意味する。炭酸はビル厨を救う。
私は、それがジンジャエールだ。少なくとも私の場合ビールよりも今、ジンジャエールが断然美味い。こう断言できる。
おしいな。
忍者エールではない。
ジンジャーエールでもない。
ジンジャ、 エールだ。
苦くてしゅわしゅわのビールを飲みたければまず、
甘くてしゅわしゅわの炭酸を飲むのだ。
それで大体の欲求は収まるはずだ。
もう一度言う。
ビールに勝利できるただ一つのスーパー飲料それが
ジンジャ、 エールだ。