書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

社会には器用な人も不器用な人もいる

 

 今年のGW明けから、会社にずっと来ていない社員がいる。ウワサによるとメンタル面でということだ。その人は真面目で、人から聞かれたことはしっかりと下準備をして回答するような誠実な人だった。だから好かれる人には好かれるけど、苦手な人とは関係性の構築がうまく出来ていなかったように思う。

 

 思えば、社会には、仕事もできて人間関係もそれなりにいけてる「器用な人」も、そうじゃない「不器用な人」もいる。体感だと、前者が3で後者が7くらいと思っている。

 

 そうかといって、器用な人だけが残る会社だとどうなるだろうか。多様性の面でもそうだが、かなり閉鎖的な組織になる気がする。器用な人は、過半数いる不器用な人をせめて優しく受け入れるという心を持っていないといけないと思う。

 

 みんな仲良くはムリだけど、よほど確執がある人じゃない限りは、ふつうに何かしら話し合える関係性がいいんだと思う。不器用な人のほうがどちらかと言うと、ガラスのハートである。私は自称器用な人という立場だが、これがいつ不器用な人に変わるかわからない。

 

 そして、ほんの少しのきっかけで器用な人にも不器用な人にも皆がなり得るのだ。だから、どちらにせよ、共同体であることには変わりないのだから、威張ってもいけないし、必要以上に怯えなくていい。

 

 むずかしい問題、だからこそ、文字通り全員の協力が絶対に必要なのだ。ひとりひとりの心構え一つで、退社という寂しい結果は一つでも減らせるのだと信じている。