書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

「はい」という返事は今すぐしますという意味ではない

 

たとえば仕事やアルバイト等で頼み事をされたとする。はい、と返事をする。相手にとってはスグのアクションを期待しているだろう。そりゃ誰だって、頼み事をすぐにやってくれたほうが助かるに決まっている。だがそれは、仕事を与えた側だけに寄った心理であることがわかる。そこに、仕事を与えられた側の心理はない。とりあえずは、人の普通の反応として、「はい」と答える場合も当然あるのだ。それは「精一杯のはい」かもしれないし、「相づちとしてのはい」かもしれない。この場合、仕事を永遠にやらなければ、嘘のハイとなり、相手から咎められる。返事をしたのに何もしていないではないか?と咎められる。それはまだ理解ができる。しかし、急用であるとか伝えている訳でもないのに、相手が早く仕事を達成してくれると勝手な思い込みをもって期待してはいけない。それは、極めて傲慢で非礼で危険な思考だと思う。所属のコミュニティから締め出されるというリスクすら孕む。いかなる場合においても、それが人間関係である以上、立場対等でなければならない。この文章を読んだ誰かのことを一人でも守ることができたならと切に願う。ちょっと待ってと一言いえる、やさしいせかいがみんなのしあわせだ。