朝一番、席につくとすぐこちらに大股で歩いてくる部長の姿があった。視界には入っていたがまさか自分目がけてとは思わず反応がコンマ3秒遅れた。内容は、自分もしくは、自分の直属の部下に頼めばいい営業活動的な類のものだった。そう僕にはまったく関係のない仕事だったのだ。忙しいと思うけど‥という気遣いは一切ない。一方的な押し付け。僕はイライラのあまり、無意識のうちに頭を何度も掻きむしっていた。目も一切合わせる気が起きなかった
さらに「電話をかける前に俺にかわって、それから電話してくれ」と最後の一撃。
はっ? 時が止まった。
手柄はお前がとんのか?いい顔してるだけか?
あまりの出来事に言葉がなかった。
こちらの忙しさなど気にもかけてない。他者にたいする基本的な情緒が欠けている。何様なのだろうか。まず中途半端に他人に無責任仕事を預けるな。で電話かけるまえに電話かわるわの意味がまったくわからん。それならお前が最後まで責任をもってやれやと言いたい。
てかほんとうに部長が部署の垣根をとびこえてくるのな。自分の部署の部下に頼め。人望がないのだろうか。部長のくせに仕事を依頼するときの姿勢というものも備なわってない。
朝っぱらから嫌な気持ちが胸を支配し暴発した。おそらく顔に出ていたと思う。それはむしろメリットだ。今後、敵対する相手を嫌いつづけることができるという免罪符を得たということだからだ。
アホらし。なんでこんな嫌いなヤツに週の初めから心かき乱されにゃならんのだ。まあ往々にして、嫌いなやつというのは心かき乱してくるけども。
よくもまあ、他部署の目下の者に恥ずかしげもなく仕事を任せてくるなぁ。プライドも無いんか?ここでこれ以上愚痴っても意味ないんやけども。僕とケンカしたいのか?
こころ優しきピュア造をこんなふうにするなんて。
みなさんは僕の味方ですよね? ぐすぐす