僕にとっては見慣れた光景↑
精神修行の一貫として、約4年ぶりに鈴虫寺へ行ってきました。正式名称は華厳寺(けごんじ)。まだ自分が学生の匂いを醸し出しているころ以来になります。朝早めに行ったので、そこまでべらぼうに長い行列は免れました。
年中、鈴虫が鳴き続けていることから鈴虫寺という通称がつきました。なんとお寺で飼われている鈴虫の数は約5000匹なのだそうです。さぁそろそろ鈴虫がゲシュタルト崩壊してきたところで本題へいきましょうか。
ここは世にも珍しい「行列のできるお寺」
幸運なことに今回は30分ほど待つだけで、境内に入ることができました。
わらじを履くお地蔵さん
お部屋に入ると冷房がガンガンで涼しい。ただしこの冷房は観光客のためではなく、鈴虫のためですよーという笑い話を、前回のとき住職さんがなされていました。そんなユーモラスで陽気な方です。4年ぶりに来ましたが、この日もそのときと同じ住職さんでホッとしました。感銘を受けた方のお話というのは、年月に関係なく覚えているものなのですね。
ここのお地蔵さんは、わらじを履いていらっしゃることで有名です。ふつうの一般的なお地蔵さんは裸足なのでこれは極めて珍しいそうです。それは、願い事をした人のところまで歩いていき、願い事を叶えてくださるからです。だから皆さんも願い事をされるときは、自分の住所を頭に思い浮かべながら願わないと願いが叶わない、ということになります。
住職さんの貴重なお話
何度聞いても心の琴線にそっとふれるお話です。
以下、簡単にまとめました。
・目の前の幸せをもっと感じよう
・現代人は幼稚園児もできるような基本的なことができていない 靴を揃える、挨拶をする、笑顔をつくる等
・人のこと褒めてますか?
・人の悪いところばかり見ているといつまでも信頼関係が築けない
・世の中に失敗しない人はいない。ただ人間で唯一失敗しない人がいる。
それはチャレンジしない人である。
以上、さすがお坊さんならではの視点ですね。
そして僕は結構、客いじりトークも好きです。今日はお客さん方、どこの県から来られたんですか?というふうに。最前列の人に答えを振り、一人一人答えていきます。
客A「京都!」 住職「ちかいですね」
客B「滋賀!」 住職「ちかいですね、ちなみに滋賀のどこですか?」
客B「大津!」 住職「もっとちかいですね」
客C「富山!」
客D「和歌山!」
客E「横浜!」
など住職の聞き取りのおかけで、全国津々浦々から多くの方が来られていることが分かりました。
正直この方式は、どこのお寺でも取り入れてみてもいいのではと思いました。
こうしてはるばる遠くからお参りにやってきている人もいる。自分ももっと今日のこの一期一会を大切にし、いろいろ吸収しなきゃという気持にさせてくれるからです。
とにかく行ってみて
30分以上に及ぶ、住職さんの贅沢マシンガントークは一聴の価値あり。現に私は今回2回目でしたが、すでにまた行こうと決意をしております。これは横浜から来たくなる気持ちもわかります。
ぼくが鈴虫寺住職から影響を受けた過去記事です。
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なんとなく鈴虫寺の雰囲気が伝わるかと思います。