書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

嫌いな人ばかり考えるのは、脳の性質上仕方のないことである

 

なぜ、嫌いな人のことばかり考えてしまうのか。ぜったいに好きな人を思うほうが楽しいのに。それは、脳が考え甲斐があるほうを好むからだ。たとえば、好きな人の好きなところなんて考えたところですぐ終わる。好きとわかりきってる人のことをただ好きと思うだけの確認作業になるだけだ。いっぽう、嫌いな人のことのほうが考えることは格段に多くなる。今度話しかけたらどんな受け答えをしようか、どういう距離感がよいか、なぜあの人はあのような考え方なのか、なにか予防策はないか、などと考えることは考え出す限り無数にある。脳は考え甲斐があるほうを選ぶ、というのはこういうことだ。脳は考える材料をヨダレを垂らしながら常に探しているのだ。内容問わずとにかく長く思考できるものを好む。脳の仕事は考えることだから。だからそんな、こまった性質を脳をもつ我々はある種の達観が必要である。考えすぎることを、脳の性質上しょうがないことだと割り切ってしまうのだ。そうした人は、メタ認知の新局面に移行できるだろう。新時代のかっこよい人間になれるときだ。