書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

感情は出来事の受け止め方で発生する

 

 感情は出来事で生まれるのではない。感情はその人の、出来事の受け止め方により発生する。abc理論と呼ばれる考え方である。一つの出来事とっても、人によって解釈度が違ってくるというのはなんとなく想像に容易い。自分の渾身の悩みを知人に相談しても、あまりにもあっさりした反応で肩透かしを食らうときがある。どうってことないよ、という反応は、その知人が何も冷たくあしらっている訳ではなく、本当にどうってことないと心から考えているのだ。

 

 かといって、なんでも悲観的に考える人が損で、楽観的に考える人が得なのかというとそうでもない。悲観的に考えると、今度同じような状況が来ても、免疫ができて上手く対処できるかもしれない。反対に楽観的に考えることの積み重ねは、何かとんでもないミスを今後犯してしまうかもしれない。しかしやはり、悲観的に考えすぎているまさにその瞬間、悪い方向へ考えすぎる自分のことを嫌いになってるはずだし、その点やはり楽観的なほうが良いのかもしれない…

 

 このように、心というのは「かもしれない」でしか語れない慎重なものなのだ。その日の体の調子ひとつでも変わってしまう。「ガラスの心」とはまさに言い得て妙。だからそんな繊細で大事なものを、自分の不注意で砕いてしまわないよう、これからも心理学本を齧りながら日々を送っていく。心理学本は、唯一の心の取扱説明書なのだから。もちろん座学だけでは不十分であり、自然で良好な人間関係が根底にあらなければならない。ココロハダイジ、オクブカイ。自分のココロも他人のココロもガラスのように取扱うこと。これは自分自身への言い聞かせでもある。