書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

今日も喫茶店はきっと誰かの集合場所。

 

開店直後に入店。時間と空腹を満たす至高タイムの始まりだ。一ヶ月のうちで最も濃密な時間が始まる。席につくと、すぐに来てくれる店員。派手すぎない接客、淡々とオーダーを訊く。読みかけの本を30頁ほど読んだ頃合いでモーニングセットが到着。熱めのコーヒー、爆音気味の昭和BGM、掃除が行き届いた店内。増す客足。今日も喫茶店はきっと誰かの集合場所。ある人は日常の疲れを癒やしに、ある人は何もしないことをしに、ある人は小説のアイデアを練りに。ここは人間観察の場としてもなかなか悪くない。事情はどうあれ、誰しもにとって、今日という日は特別である。この場所で今日という1ページを分厚くして各々家路につくのだ。喫茶店、一度頭に浮かべば実際に行かないと気が済まない危険な場所。喫茶店、これからも生活の一部であり続ける安全な場所。