書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

生活のための仕事か、仕事のための生活か

 

 仕事とは当然のことながら、自分が生活していくため、生きていくために為されることに違いない。それについての異論はない。しかし、仕事に時間を費やすあまり、帰宅後は精魂尽き果てた抜け殻状態となり、自宅に寝に帰るだけの生活になっていないだろうか。これではもはや、生活のための仕事とは到底いえず、仕事のための生活へと逆転現象が起こっている。しょせん仕事は生きるための「しゅだん」にすぎない。したがって、仕事中心の生活になることは、大いなる恐怖であり、自分の人生の時間を平気で差し出す危険行為なのだ。

 

生活のための仕事か、仕事のための生活か。

 

 周りが見えないくらい心奪われるようになったとき、このようなシンプルな自問自答を続けることが、自分が別人へとなってしまわない唯一の防御策なのだ。