書くザトウクジラ

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苔だけじゃない!京都西芳寺【苔寺】に行ってきた感想

 
 
学生の頃からずっと恋い焦がれていた苔寺へ。あのスティーブ・ジョブズも、家族で何度か訪れたことのあるという苔寺。正式名称は西芳寺。

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どんなにギリギリでも観覧の一週間前から、そして一番遠くても最大二ヶ月前から観覧日を希望できます。観覧受付は、往復ハガキのみ。横にあるのはマイ御朱印帳です。
 

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そしてしばらくして、参拝証のスタンプが押印され、返送されます↑。当日は、この参拝証と現金3000円をお持ちください。さらに筆ペン持参となっていますが、筆も筆ペンもお寺に備えつけの物があったので、無理に家から持ってこなくて良さそうです。
 
 
ちなみにこの御朱印帳は昔ここで買ったものです。よかったら見てみてください。人目を引くデザインでオススメです。
 
 
 

苔寺の歴史

 
3000円を支払い、受付を済ますと境内の案内図を頂戴しました。流石にこれを見たら、一体いつから使われている地図なんだろうかと頭にハテナマークが浮かびます。だけど趣があり逆にGood.
 

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左上に歴史が書かれているので、抜粋します。
 
 聖徳太子の御創業、1300年前行基菩薩が開山、650年前夢窓國師が中興し、林泉も大修復した鎌倉式庭園であります。庭は上下二段構えであり、上段は枯山水式、下段は池泉廻遊式庭園で、中央の池は中心形になり、池の南岸には千少庵建立の湘南亭(国指定重要文化財)があります。昭和44年5月、500年ぶりに本堂、西来堂が完成しました。庭中一面の苔は120種余り、苔の最も美しい時期は梅雨頃であります。
 
 
 最後の、苔の見頃は梅雨であるという一文は読まなかったことにして、先へ進みます。
 
 苔寺では写経も体験できるのです。最初は、せっかくの機会だし備えつけの筆に墨汁をつけて書こうかと息巻いていました。しかし、どうやっても私は左利き。トメ・ハライが至難の業。角度が至難。
 時間もかかり過ぎるということで、懐から一日限りの相棒、ダイソー・ザ・筆ペンを投入。すごく書きやすくなりました。 ここらへんがゆとり世代ですみません。
 
 

写経のやり方

 

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注意事項(転機)
・本堂内では写真撮影並びに携帯電話の使用は禁止です。又、写経は仏道修行の一つですので、本堂内での私語はご遠慮ください。
しかし、ご安心ください。庭園内の写真(苔や池など)は撮影OKです。  
 
 写経開始時刻10時前になると、お堂内で鐘が一定のリズムで鳴り響きました。そうすると、不思議なことに、周囲の雑音や私語がピタリと止んだのです。鐘の音には不思議と自然と聞き入り、会話することをやめてしまうのが、我々日本人のDNAなのかもしれない。おかげで十分な静寂の中、写経に集中することができました。
 
 
・庭園をご覧いただく時間を含めて、写経開始二時間後に閉門致します。
  実際僕は、写経後にのんびり気味で回っても、30分かからない位でしたので十分余裕のある時間設定です。
 
 
・本堂内に長時間お座りいただけない方など、特別なご事情の方もいらっしゃるかと思いますので、写経は途中まででお出しいただいても構いませんが、退出される際は周りの方へご配慮いただきますようご協力宜しくお願い致します。
 

 この気遣い度MAXな注意書きにあるように、ここの係の方はみなさん、とても気持のいい対応をしてくださります。門をくぐり帰ろうとしたら、手を合わせて深々とお辞儀をされていました。純粋にまた来たくなりました。さすが、世界の苔寺。そりゃあのスティーブ・ジョブズが家族で来るわけだ。

 
 
 

あたり一面の新緑

神々しさもあってか、体感以上に涼しい。

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思ったより水場があることに驚き。勝手に一面の苔をイメージしていた。

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石垣を登って見る景色は、先ほどまで見慣れていたものとは違う風景にみえました。

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でも結局最後は、神々しさとかけ離れてしまった僕の脳内。入場に3000円。3000歩歩いたとしても、一歩一円。
 
西芳寺 無駄にしたくない この一歩 と俗まみれの五七五。
 
 
そんな僕でも、門をくぐると寂しさがグッとこみ上げました。

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住職のおもてなし、貴重な写経体験、美しい小さな自然。
苔だけじゃない、京都西芳寺。
みなさんも、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
 
 
p.s.
最後に、男前な御朱印もゲット。
 

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あれ、凛々しさのらへん、ちょっと僕に似てる?