書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

人生の主役は自分である

 

めんどくさいという感情は、おそらく、いま自分が自分の人生のなかにいるという感覚が欠落したことにより生まれるものだと思う。日々に忙殺され、週末しか呼吸をしていない私たちは、よく忘れてしまう。よりによって大事なことから忘れがちだ。人生の主役は誰だったかとか、家族のささいな変化とか。今日の天気情報とかゴミ出しの日とかよりももっと大事なのは、これからの人生においてずっと続いていく事柄だ。大事な人のこと、大事な自分自身のこと。今日1日を無事に終えられたのは、自分だけの力じゃない。学校の先生友達、職場の同僚上司。いろんな影響を受けながら、人生の時間は流れている。それに自分で気づいて初めて、生かされているのだという自覚がうまれる。あらたまった感謝などいらない。大事な人にただ微笑んだり、すこし優しい言葉遣いを心掛けるだけでいい。明確な敵などいない、自分のいきすぎた思い違いだったと各自が気づくだろう。その瞬間、みんなそれぞれが主役になり、世界はもう少しだけ丸みを帯びる。