書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

どれだけ本を読んでも人間の根幹部分は変わらない

 

本を読んでそうだが頭の固い人は一定数いる。そんな感じで、人間の核の部分は変わらないと思っている。本を読むという他者を受け入れる行為は、自分の核を固めきる行為でもある。好きな一定のジャンルだけ読み続けるという行為がそうだ。楽しい時間であるのは間違いないが、考え方が一辺倒になる危険がある。ではどうすれば核を変えられるか。それは他人との衝突だと思う。現実のコミュニケーションのなかで得られる以上の気づきを私は知らない。同意できる異なる考えに出会ったとき、まったく同意できない考えに出会ったとき。心臓が跳ね、脳みそに刻まれる。そういう熱をもった体験が人間的成長には欠かせない。最強なのが読書と行為の合せ技である。これまで積み重ねてきた座学が、明日のコミュニケーションで打ち砕かれる危険性だってあるのだ。いや、それは場合によっては「可能性」や「チャンス」と言い換えることもできるだろう。いちど自分を破壊しなければ、新しい自分は出てこない。どれだけ本を読んでも人間の根幹部分は変わらない。これは、人間のオリジナルのポテンシャルや底力を信じる最後の言葉でもあるのだ。