書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

自分のことを考えられない人が、他人を思いやれるわけがない。

 

今の世の中、それぞれがそれぞれの好きに染まっている。スマホは自分の趣味嗜好がぜんぶ入った、もはや持ち主の分身といえよう。バス電車の移動時間中も、イヤホンを装着し、外部との接触を一切断ち切る。今やどんな場所でも、自分の部屋のように振る舞うことができる。あたかも自分の部屋にいるかのような感覚で時間を費やすことができる。だがそれは一見、部屋にいるようでほんとうは部屋にはいないのだ。自分と向き合っていないからだ。今そのときを楽しむためのコンテンツに夢中になっているだけだ。コンテンツの奴隷である。そんな中、他人に座席を譲ろうという気持ちが生まれるだろうか。生まれるわけがない。彼らの視界にも入っていないのだから。自分のことを考えられない人が、他人を思いやれるわけがない。まずは、自分との向き合い方から考えてみよう。楽しいことは一旦そばに置いておいて。いつでもできる楽しいことより、今しかできない大事なことに集中しよう