書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

人間が最期に残せるのは言葉だけである 

 

人間が死ぬ間際に残すことができるのは、言葉だけであることに気づいた。それは、人間が死ぬ間際に伝えるものをわざわざ「遺言」と呼ぶということにも表れている。もう一つ似た言葉に「遺産」があるが、それはラグがある。死に際ではない。財産、地位、名誉はしょせん形だけ。人間の生き様は、きっと生ききった当人の最期の一言で決まるのだ。良い遺言は良い人生の証明になる。そこに他人の価値観が入る余地はない。百歳の心で捻り出す魂の言葉である。