タモリさんの言葉で好きな言葉がある。
言葉はそんなに強くない、という言葉。
たとえば、人生の目標は言葉で決める。しかし、果たして、その言葉は人生を縛れるほど偉いものなのか。
言葉は絶対ではない。言葉なしに圧倒的な生き様で生き抜いてみせて、人生をまっとうするような人もたくさんいる。
言葉で人は強くなれるのかもしれないが、言葉はまた、それと同じくらい人を弱くするのだ。
そんな扱いの難しいものだから、自分がラクに受け取れるようにその時々でカスタマイズしてやればいいと思う。言い換えれば、自分にとって都合のいい解釈をするということ。
たとえば、他人から悪口を言われたら、「しょせん言葉だ」と平気で割り切ってしまえばいい。
言葉を自分なりに自由に変換できる人が、雑多な言葉のあふれる現代を生き抜くのに強い人だと思う。