書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

都道府県〇〇人という新単位

 

都道府県○○人という見出しにすっかり慣れた。東京500人、沖縄1000人というように。現代における最後発でかつ最も悲しい単位だ。地域ごとのウイルスの感染者数。昨今はさも当たり前のようにウィズコロナ環境となった。だがそもそも、微小なウイルスに人類の生命が脅かされる時代がくると誰が想定できただろうか。政治家はおろか、細菌研究者でさえ予想だにしなかったであろう。非現実な映画を撮るSF映画監督でさえ、フィクションに勝る異常事態に呆気にとられているだろう。我々庶民の日常会話にも「今日はどこどこが○○人だってぇ」という内容が組み込まれてしまった。もはやコロナの話題は天気の話題並みに市民権を得たといえる。そしてまだまだこんな世が継続していくという言いようのない不安感。あとはもうこれ以上、不幸せな単位が増えないよう祈るばかりだ。