書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

30歳手前で初めてMRI検査を受けてみた

 

なにわ節あふるる気さくな技師の方だったので、僕の身体はスムーズに狭いところへ収まった。そう収まるまでは良かった。

 

閉所大丈夫?と聞かれ、15分か20分間くらいここに入ってもらうからねと言われ耳栓を手渡された。あの隔離機械の中に入ったことある人なら分かると思うが中はめちゃくちゃうるさい。終始宇宙人に宇宙語で話しかけられている感じ。まるでFAXの受信音とは言い得て妙。どちらにせよ未知との遭遇。閉所恐怖症者はもちろんのこと、訳のわからない機械音を大音量で聞き続けるのが辛い人も控えたほうがよさそう。ニュージャンル、機械音恐怖症というべきか?

 

もともと私が今年30歳になるので、人生の節目ということで受診したMRIだった。ちゃんと先生から脳の画像をいただき説明もしてもらった。ここにあるのが視神経で、ここは左右で太さの違う血管だけれどよくあることなので心配無用とかいうふうに、分かりやすく説明してもらった。そして僕はたまたま脳科学には少しばかり興味を持っていて、関連本を買い漁ったこともある。頭にあるカタブツの知識とDr.による生の知識が合致する瞬間は感動モノだった。ここであれとこれがこう繋がるのかという感覚。

 

そしてまちがいなく自分の脳の断面図を見せてもらっているはずなのだが、どうもこれが自分のものとは到底信じられないのだ。血管めちゃ入り組んでる!ほほぉ眼球まんまる!なにこの理科の人体模型!と発見の連続だった。

 

今日の出来事は多少なりとも私の人生観を変えるだろう。貴重な体験をさせてもらった。つぎは10年後といわず5年後でもいいので、もう一度見てもらいたくなった。当初予定の10年節目ごとじゃなく、5年周期で見てもらうことにした。そのときまで宇宙人語の克服しとかなきゃ。

 

p.s.

〇〇さん、こんなところに第三の目が隠れてますよ!みたいなワンチャン世紀の大発見を期待していた僕が恥ずかしい。そこそこシワのある、至ってふつうの脳味噌でした。