作業の途中、自分の脳で考えていないような、まるで他人の脳で思考しているような錯覚状態に陥ることがある。中でプシューッと音がする。充電切れだ。
そうなったらもう後戻りできない。意志の力ではどうしたって不可能なのだ。あきらめよ、という体内からの無言のラストメッセージなのだ。きっと次は眠気となって、体はそれを知らせてくるだろう。
人間活動の基本となる脳が音を上げているのだ。無抵抗のまま作業を中断し、大人しくギブアップしたほうがいい。なにしろ明日もその次も日々は続いていく。新鮮な脳でそのときまた最高なアイデアを考えればよいのだ。
だから、脳を使い切ったら即帰れ
それが一番合理的な帰宅の合図なのだ