書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

家族や恋人の顔よりもスマホ画面を見ている時間のほうが長い。

 

嘆かわしいことである。この悲しき事実に私が気づいたのはここ1年程の話になるだろうか。それを言葉に出して面とむかって言うのはセリフ臭いからなかなか口に出して言えない。だけど、この事実に一人でも多く気がづくことで、もっと優しい輪が広がるのだろうと思う。人の顔を見る時間が絶対的に減っていく日々、現代。だれかの表情を読み、気持ちを想像するという人間の素晴らしい側面が損なわれていく。マスクの異常なまでの普及もそれに拍車をかける。何かを想像し、何かを共有してこそ、人間同士は素晴らしい結合反応をみせてゆくのだ。私は人と話しているときは、体身ごと向けるようにしている。寄り添いすぎるほどくらいが丁度いい世の中。誰かの顔を見ている時間よりも、スマホの画面を見る累計時間のほうが圧倒的に長いということは今に始まったことではない。便利な機械が登場する前からある程度予見されていたことであろう。だが、細やかな人間の表情の美しさに勝るものはない。今でも確信している。まずは、目の前の相手ときちんと対面する時間を設けるところから始めよう。そうすれば、きっと世界は少しづづ良くなる。