書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

ヤケクソスマホの危険性

 

一つの小さな画面に熱中していれば、様々な娯楽が次から次へと目に飛び込んできて飽きることがない。何も考えず時を過ごすことができる。だがその瞬間、あなたの首はどうなっている、姿勢はどうなっている、人間らしい思考はどうなっている。視力なんて一番わかりやすく低下している。有効な対処法としては、異なる部屋へスマホ本体を移動させるか、自分の体を別室へ移すか。スマホという存在が近くにあると認識するだけで、視界に入るだけで、脳はすでにそちら側へ寄り添ってしまっている。心を揺さぶるたった一行の文章を読んでいるほうが余程マシだ。スマホでお手軽に得られる娯楽など結局似たり寄ったりで同じことの繰り返しである。2日後には覚えていない。消費淘汰使い捨てされることが前提のレベルの娯楽だからだ。今後何十年と続いていく己の人生においては取るに足りない時間の使い方をしている。そのことに心から気づいたとき、もう既に遅いかもしれない。だが意識は少しずつ変えられる。人間だから。せめてスマホを忌み嫌うべき存在としてヤケクソスマホと密かに呼称することとする。情報機器端末から携帯電話へ戻すことは意識次第でなんとでもなる。ヤケクソスマホが生み出すものはクソでしかない。ここまで書いて私はスマホを置いた。