書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

なにかを忘れたいなら、全然違うことにのめり込めばいい。

 

人はみずから意図的に何かを忘れることができない。だが、忘れてしまいたいほど辛いことから一旦距離を置くことはできる。人間が虚無の状態に辛さはつけ込んでくる。いっそのこと、なにか別のことに浮気すればいいのだ。Aのことを考えている場合ではない。今はBのことに全力を尽くしており忙しいのだ楽しいのだと。そうなれば忘れたいAのほうから距離を置いてくれる。幸いなことに、人は同時に二つ以上のことに思いを巡らすことができない。なにかを忘れたいなら、全然違うことにのめり込めばいい。脳内が変われば目に見える景色も切り替わる。そして、いつか夜が溶け朝を迎える。そうなればシメたもの。きっと明日の自分が新たに請け負ってくれるさ。明日の自分に一任してしまう怠惰で立派な勇気。自分一人で背負うから息苦しくなるのだ。凹むことより、前のめりになれるようなことにエネルギーを充ててゆこう。どうせなら。