片手一つで物語に浸れる幸せを噛みしめている。この土日から、積みゲーだった、スマホ版ドラゴンクエストⅣ導かれし者たちをプレイし始めた。セーブは教会でのみ書ける冒険の書というやつだ。いまは最初のボス戦に向けて、装備品を強いものにするべく、ゴールドと経験値をためているところだ。このやることの選択肢の少なさ、一本道感が、現代にすごく心地いい。心の隙間をうめるようだ。判断ばかり求められる腐りきった現代を抜け出し、そこから現実逃避しにきてるのに、ゲームでも多数の判断を求められては敵わない。午前仕事中、ドラクエが頭をよぎる。かんぜんに仕事の合間の楽しみになってる。つまり、これだけでも、ドラクエを生活に取り入れたことは大成功といえる。いつの時代も、片手で没頭できるRPGはドラクエだけ。我々に必要なのは、休養でも癒やしでもない、ノスタルジーだ。
p.s.
冒険の書を記録中、「冒険を記録中なので電源を切らないでください」とテロップが出る。唯一そのときだけ現実に戻されふと我に返ってしまうのは私だけじゃないと思う。