書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

手術、成功しました

 

 終わった、開放感でいっぱいだ。所要時間は40分程度だったが、先生とナースの方が一生懸命尽くしてくれた。こまめな声掛け、状況説明と完璧だった。施術中、先生の「よし」や「完璧や」の独り言にむちゃくちゃ助けられた。麻酔、きいてますか?と先生からの質問にも「えーと、うーんと」と答えてしまって、「それだけ考えてるんなら痛みはなさそうですね笑」と返されたり、先生の明るさに終始助けられました。

 

 そして、麻酔の注射が痛いというのは本当でした。手術初体験の私は何から何まで新鮮で、目の前をタオルで覆って患部を見られないような配慮がされたり、指先に酸素濃度計を装着させられたり、血圧計を巻かれたり。ある意味でVIP待遇だった。

 

 次、血管をつなぎますからね等と丁寧に予告してくれるのはいいんだけど、僕は血や血管が苦手なのでつい光景を想像してしまった。麻酔をして痛み完全防御無双状態なのですが、単なる「痛み」とは違う、人間の体がもつ別のセンサーが、目に見えない何かしらの「気持ち悪さ」に呼応してるかのようだった。ザ人体の神秘。そして手術の山場(先生とナースがよく患部に触れていたからどこが山場かわかる)のときは、自身の心臓の鼓動も荒くなっていた。

 

 そんなこんなで手術は成功。40分が1時間くらいには感じられた。悪い血管だけ施術したので、他の部位の合併症等の心配はほぼないという説明まで最後にしていただいた。

 

 台に乗せられているだけの被験者より、人の体を失敗なくイジる側の人たちのほうが圧倒的に緊張されるでしょうに。本当にご苦労さまでした。素晴らしいお仕事ぶりでした。僕も人に喜びと安心を与えられるような仕事ぶりをしたいと思いました。本当にありがとう。耐えきった自分にもありがとう。大人の階段駆け上がった。