王将は注文を受けてから客一人ごとに調理を開始する。だからギョーザのよく焼きとか羽つきとかの特殊オーダーは本当にうっとうしいと思う。
私の場合、注文したら思わず王将の厨房のほうに見とれてしまう。今日も赤いカゴには全国から直送されたもやし、キャベツ、ニラなどの野菜が積まれている。
人員のなかにも、野菜炒め担当、ギョーザ担当、チャーハン担当、さらに皿洗い担当、皿運び担当、オーダー担当、レジ担当がいる。一人でいくつも掛け持ちする場合もあるだろうが、見るとかなりこまかく細分化されていることがわかる。さらになんと緻密な連携であろうか。
このどれか一人でも欠けてはいけない。創業何年も経てたどり着いた、王将の極地。もはやエンターテイメント!あっぱれである。注文料理が運ばれてくるまでのあいだ、彼彼女らの職人芸に見入ってしまう。将来の息子と行くことがあれば、現場にて王将熱を語りあいたい。LOVEである。