書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

ほんとうに欲しいものはそんなにない

 

今の時代、新商品発表で新商品を見知ってしまったがゆえ、モノが欲しくなることってたくさんある。秋の恒例アップルの新製品発表会がその最たる例だと思う。秋になると、かならずしも買い替える必要のない、全世界のiPhoneユーザーの心が疼きだす。世界企業アップルが、年1で全社をあげて注力するのがこの新製品発表会。だから、発表会をみればそれを欲しくさせる仕組みがわんさか仕込まれている。動画撮影がきれいになりました、通知画面が便利になりました。それほど不便を感じていなかったユーザーでさえも、急に不便を感じ、その新機能をいちはやく体験したくなる。よく考えてもみてほしい。我々は企業の戦略にただ踊らされているのだ。今手に取っているそのケンタッキーフライドチキンでさえ、ほんとうに自分の意志によるものか分からない。連日のように放映されるCMによる、無意識への刷り込みの為せる技かもしれない。せめて、これは自分の意思で買ったもの、企業の意思で買わされたものと自分で区別できるようにならなければ、我々は常に主導権を握られたままだ。ほんとうに欲しいものは、誰かに踊らされて買うものじゃなく、自分が不自由を感じたときに初めて欲しくなるものなのだ