書く前にたくさんの不特定多数の読み手を想像しながら書く。スマホ、パソコン、タブレットで僕の文章を覗いてくれていることを想像する。不特定多数の人がさらにまた別の不特定多数へとバトンを渡す。まるでそれはブログの回し読み。心を込めた文章は、匿名であろうと、誰かを動かす原動力を持ち得る。絵画は誰の作品なのか気になるが、文章はそうでもないと思っている。ビビッときた記事タイトルから、その中身の文章に触れ、さらなる電撃を受ける。案外書いた方はもう忘れている。次書きたいことを考えている。読者はきっと覚えてくれている。そう信じることが、文章生成のためのエンジンになっている。自分の考えがそうして循環し、どんどんトレースされ続けていくことで、いずれ誰かから人づてに自分が考えたことを教えてもらったりして。まさに思考の一巡。発信者の到達点。美しい世界だ。