書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

一日一回「無の時間」をつくる

 

現代人はじっとしてられない。ありとあらゆるものが画面から画面から画面から侵食してくる。それへの対応で一日などあっという間に終えてしまう。では、時間を長くするために何ができるだろう。それは一日一回「無の時間」をつくる以外にない。だがそれは並大抵の覚悟では達成できない。情報漬けになった我々には、情報端末そのものを物理的に断つくらいしか対抗策がない。そこまでして得られる「無の時間」はいいものだ、一度ものにするとクセになる。残念ながらこれも私の遠い記憶である。無の時間に思い起こすことは、何だったろう。仕事は大丈夫かな、友人は元気かな、明日は何を食べようか。これくらいである。だが、人間が考えることって本来これくらい少量でいいのだと思うし、それがスマホゾンビにならないための唯一の対抗策だと信じている。