書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

夕方5時になると電源が切れます

 

定時間際の5時、私の思考は考えることを放棄する。ここからの残り数分間ですることといえば、翌日の準備くらいだ。今はこんな私でも当初は定時に帰ることを罪だと思っていた。周りの目が後ろめたいからだ。今でもその気持が完全に拭い去ったわけではないが、すこしは和らいでいる。目の前で上司がクレーム対応していようが、となりでゴミ箱がひっくり返っていようが関係ない。時間だ。むしろ定時に帰ることは、自分へのご褒美のようものになっている。スパッと自分の時間をすぐ開始していいという、この上ない、人生の時間の使い方に直結する程のご褒美なのだ。残業しろとも言われてはいけない。他人が踏み入ることのできない、自分だけの支配下=時空間である。後ろめたいと思う人は、電源が切れたみたいなモチベーションになればいいと思う。どうにもこうにも仕事ができないんじゃ、残業などしても無意味に終わるだけである。今後何十年と働き続けるために必要なのは、「無理をすること」でも「スピード」でもない。ずっと同じペースによるまさに「平常運転」が必要なのだ。