書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

10時間ゲームするより、10文字本を読んだほうがいい

 

 その真実に気づいたのは10年ほど前の学生時代である。結局ゲームなどというものは、人間が一定サイズの画面内で作っただけの限界のある遊びにすぎない。クリアしていくことで得られるものは自己満足の一点である。

 

 一方、たった10文字でも心動くことがある。そうして心に強く響けば、一生涯忘れることなく、その言葉に一生突き動かされるということも有り得るのだ。

 

 ゲームだけを責めるつもりはない。ゲームには、 日々疲れ切っている現実逃避したいマンの心を一時的に揉みほぐす効果も実際にあるため簡単に無視できない。

 

 いずれにせよ、何事もノメリコミがよろしくないということだ。それは読書も同様で、いき過ぎると「本に書いてあることしか真実ではない」と究極の本至上主義になり、他人の言うことに耳を貸さなくなることも有り得る。

 

 10時間ゲームするより、10文字本を読んだほうがいい。この言葉はまさに、ゲーム等の娯楽に時間を捧げ尽くし盲目状態にある自分自身に対し、逼迫した現実感を与えることで目を醒まさせるという効果を期待している。

 

このように私は、10年心に残り続けるほどの己を覚醒させる言葉を生み出した。これはこれでまた格別の自己満足感がある。私は次の10年もさらにその次の10年も、この自分だけの言葉とともに「生」をまっとうしたい。年月をかけることで、より本物味を帯び、より結晶化されていくだろう。最終的に残るのは真実の言葉だけである。