この「最悪」と「最初」の組み合わせにトリコになってしまった。とある有能ネット記事の見出しだ。
仕事で例えるならば、最悪なこととは具体的に何があるだろうか。たとえば、ミストラブル報告書の作成、至急の稟議書、人員配置問題等々。
最悪のことほど、人は後回ししたくなる。できればそのまま忘れ去ってしまいたい気持ちになる。しかし、他業務に着手したところで、本来の問題が解決されるわけではない。ただ一時的に心理的負担から解放されるだけだ。
結局、その最困難課題が心理的にボトルネックとなりつづけ、通常業務でさえ滞り始める。往々にして、問題対処に誤る場合というのはそういうものだ。だから思い切って、そういう手間暇かかる問題こそ、最初に取り組んでみたらどうだろうか。
解決まではいかなくとも、解決の糸口は掴めるかもしれない。解決の糸口が見えなくても、解決の糸口の糸口くらいは見えてくるかもしれない。そうやって、針に通す糸の細さを少しずつ細くしていけばいい。
ここで重要なのは、最悪のものを最初に解決することではなく、最悪のものを最初に取り組んでみることにある。達成できれば儲けもの、くらいな気持ちで取り組むこと。なにせ「最初」という状態は、充電マックス状態かつ、時間が最も残されている状態だ。少しくらい道を踏み外してしまったとしても、物理的にも心理的にもすぐに軌道修正できる段階なのだ。
以上の理由により
最悪こそ、最初に立ちむかうべきなのだ。