誰かに話したかった面白いテレビの話を、一回話し逃すと、もう二度とその面白さを臨場感をもって話せなくなるように。
記憶の彼方へいってしまったことは、一度経験していることでさえ、他人がした経験のような、よそよそしい記憶へと変わり果ててしまう。
思ったことはすぐ伝え、すぐ書くことで、生きた記憶として脳に残りつづける。それを拡散するために誰かに伝え、それぞれの脳に生きた記憶として焼きつけるのだ。
刹那的な感情をもつ生き物は、刹那的にしか物事を残せない。だから、どんなに名案が思い浮かんだとしても、一日経ったらもう書けない。