書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

職場からの帰り道、とある試みをした。

 

 それは、一切スマホの画面を見ないチャレンジ。よく考えれば、眼(まなこ)が一番の働き者であり、朝から夕方まで酷使し続けている。にもかかわらず、会社帰りのバスや電車の中でもスマホ画面を見せるなんて、なんという拷問であろう。そう愁い、本日実行するに至った。音声コンテンツを聴きながらではあったが、周りの景色がよく見え、乗客の顔もいつもよりよく見えるようになった。事実をこうしてそのまま文章にすると、その目新しくなさに驚くほど地味な変化であるが、物理的だけでなく心理的に視界が広がるような感動があったことは言い添えておきたい。

 目からの刺激は脳に強烈に届く。視界的刺激を意識的に受けないようにするだけで、地でストレスが減っていく感覚。ストレス対象になるのは、現実にいるマナーのない乗客に対してだけだ。今回のことに限らず、みなさん、職場からの帰り道は毎日おんなじ風景で嫌になりませんか。

 そんなとき、何か一つ新しいルールもしくはチャレンジを設けてみてはいかがでしょう。夕方に近づくと、今日はどういうチャレンジを課そうかと考えるうちに楽しくなってくるでしょう。これで目標ができたお陰で結果的に毎日ノー残業になれたら一石二鳥。帰ることは、家に到着することだけが目的じゃない。日常の「帰る」から非日常の「帰る」へ。戦うサラリーマンたちよ、帰るという行為そのものにもっと意味を持たせてもいいのではなかろうか。