最近、唐沢寿明出演のシャチハタの電子印鑑ごり押しCMがよく流れている。ついにNO.1ハンコメーカーがこんなCMを打つ時代になったのか。半ば鼻ホジーな感じで他人事のようにCMを無心で眺めて気がづいた。必要以上に良いものと売り込まれるとそこをつつきたくなる天の邪鬼的根性を私はもってます。さぁ語っていこうじゃないか、朱肉印鑑の強みを。朱肉印鑑ってさ。
朱肉押印だから、時系列がちゃんとわかるんじゃないの?
電子印鑑は承認者の時系列がまったくわからないのでは!?
稟議書を回覧時、表書きに各所属長が押印していくスタイルなのは我が社。これを電子化するとどうなるか。妄想タイム。ある一人がもし全員になりすまして、表書きと電子印鑑を一気に一人で作り上げられたなら…? 時系列どうこう以前!稟議書類の信憑性に関わる問題だ。電子「公印」とかになればさらに末恐ろしい。会社の名前を使ってやりたい放題も夢じゃない。やはり、各人所有の朱肉印鑑で押印回覧していく重々しさかつ書類の信憑性、そして何より安心感たるや。
電子印鑑優勢の世の中にはなっても、朱肉印鑑が完全に駆逐されることはないと思う。自動車の登場によって自転車がなくなることが無いように。ふたつのハンコが共存する世の中になることを願う。電子への完全移行は、それを扱う我々の人間らしさも同時に失われてゆく気がするのだ。
そして何より私は朱肉の匂いがちょっと好きなのだ、、