いま悩んでることがある。でも頭は一つ。ネガティブなことで頭を支配されるのは勿体ないし本意でない。だからとにかく徹底的に別のベクトルでの思考を試みている。ふだんやらないことをやると尚良い。脳にとって最大の休息は、脳を休ませることではなく、普段使わない脳の領域を積極的に使うことであると最近本で読んだ。だからこの無意味な妄想の霧を払いのけるが如く、とにかく私は別なことでまったく別の思考を試みるのだ。とヘルマン・ヘッセの車輪の下を読みながら。思考が停滞すれば散歩をし、散歩に飽きたら読書をし、読書に疲れたらまた思考に耽け、思考が尽きたら散歩をする。これだけで十分に夜は更けてゆく。生きることに必要なものはきっと、散歩と読書と思考なのだ。