書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

人類を不安にさせる音

 


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小銭をぶちまける音
注意散漫の定番音。無意識にその方角へ身も心も向いている。人間って芯からお金に卑しいものだろうか、と自問自答してしまう瞬間でもある。そのうち紙のお札が落ちた音にも反応できるような繊細な聴覚を持ち合わせるようになるのではないか。


セミの羽音
特に夜道。息絶え絶えになっているセミの最期の羽音。虫の羽音でさえも無視できないのに、セミのあの重厚感あふれる最期の力を振絞った羽音などメデューサ並みの束縛力をもって我々に訴えかけてくるのだ。


ボールペンかちかち
自分でする分にはいいのだ。人がしているのが耳に入ると、つい無言の圧をかんじてしまうのだ。悪しき音波。ん?ということは、自分も知らぬ間に他人に同じことを強要しているので自分もしないほうが良さげじゃね


梱包のぷちぷち
一人だけずるい!僕が鳴らしたかったのに!となる


人の咳
某ウイルスをおのずと連想させるし、ここ最近は体の防御反応が作動してしまうように。これが現代のソーシャルなスタンスといえば聞こえはいいが。そういう自分も気をつける。例えば水筒から勢いよくお茶を飲みすぎようとして、肺に入り、咽る。不可抗力だ、そしてこちらも本来の生理現象である。急いで何か飲むと、咽る。当たり前のことに改めて気づかされナーバスになる。それもまた特別な日常ということであろう。