書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

今年やり残したことを聞く人って

 

 

今年も出ました。今年やり残したことハラスメント。あって当然のごとく、聞いてくる。そもそも今年やり残したことってなんなの。12ヶ月間のことなんて、いちいち覚えてるはずがないし、何より、まだ来年も生きている(はず)というのに。まるで最期みたいな聞き方。人生のうちで、百歩ゆずって、10年のうちに何かしら「これは!」というものを達成できればいい方なのではないだろうか。

 

あと、今年やり残したことを人に聞いてくる人は総じて、自分が何もできなかった一年であると感じている割合が高いように思う。なんなら、今年やり残したことを聞いてくる人に対して、逆質問してみるといい。じゃああなたは何をやり残したの?と。やり残したことはない と言い切ることはない。それは、やり残したことが多すぎて答えたくないのか、自分のやり残したことを考えてこなかったか、のどちらか一方である。

 

そもそも、だれもが向き合いたくもない問題である。もうすぐ新たな一年が始まる節目というのに、わざわざ自分からネガティブになってどうする。それに、他人のやり残したことを他人が聞いてどうするというのだ。そんなくだらない質問をするくらいなら、まだ本日の天気について話しているほうが意義がある。

 

それか、来年やりたいことを聞く。順当ならこれだろう。皆がまっすぐポジティブになれる。年の瀬は、話題選びに気を使う。少しでも、この年末年始特有の気分に誰もが浸っておきたいのだ。だからこそ、トーク力、人間力が試されるこの時期。いろいろやり残したと考えるだけで気が滅入る。ならば切り替えればいい。2019年は、もう残り2週間ほどだ。どっちにしても間に合わない。どっちにしても、このいろいろあった年は去りゆくのだ。時間のないときこそ、いっそう時の流れに乗ってみるのも悪くはない。