書くザトウクジラ

人類の幸せから、仕事の愚痴まで。

9月、始まれり。

 

ある人に言った。今日から9月だねと。でもその人は拒否反応を示した。それを言わないで、と。


みな誰しも新しい月の始まりを喜んでいるわけではないことを知った。私はただ単純に秋は焼き芋がうまいし、読書が捗るし、梨もうまいしという安直な理由だけで発言をした。必ずしも自分の掛けているメガネが全てではないらしい。


絶対的な時間は全人類共通なのだが、時の流れ、もっと言えば、時の流れの感じ方は人によって変わる。体感差があるということ。私の場合、秋生まれということもあってか、毎年くる秋を楽しみにしている。そして暑すぎる夏も、花粉舞う春もそれほど嫌いではない。これも人それぞれの体感差といえるのだろう。人によって、平熱が違うように。人によって、景色のみえかたが違うように。


だけどやっぱり、節目が変わると気持ち新たになるのも事実。胸高鳴る、心躍る。この気持ちさえ自然と湧き上がれば、十分に人って、どんなことにも立ち向かっていけるし、人にも優しくできるのだと思う。


いい人間になりましょう。


と言っているんじゃあない。


だからせめて、
いい季節にしましょう。


何もかも背負い込まなくていい。


まずは、何も考えず、ただ季節の移ろいに身を任せるのもいいんじゃないかな。


ということで、みなさんも安直に期待して発言することには慎重になりましょう。


全員にとって、来る未来が全て正義というわけでも無いようですから。


でも梨も読書も焼芋も正義なんです。


それだけはご了承いただきたい。